上月右京亮

上月氏一族だが、満秀、途景らとの関係は不明。赤松晴政の 馬廻衆に編成され、赤松家直轄軍の一翼をになうが、天文三年（１５３４）八月播磨朝日山合戦で戦死した(定阿本赤松記、書写山十地坊過去帳）。右京亮には娘しかいなかったので、もと細川家臣の河合八郎が婿入りして上月八郎を名乗った。八郎は晴政奉行として権勢のあった祝融軒光慶に取り入って得平定阿の所領をかすめとったが、のち「狂気のわづらひ」を発して自害して果てたという。 妻はその後、晴政祖母（洞松院局）の侍女となったらしい（以上定阿本赤松記による）。